富士錦 蔵元による日本酒 酒の会

令和元年5月18日(土) 富士錦蔵元をお呼びしての日本酒勉強会を行いました。
当日のレポートを記します。

当日の参加者は15名。皆さん、日本酒大好きな方々ばかり。

近年、静岡県は『吟醸王国』と言われるようになりました。全国区でも開運や磯自慢などの銘柄が人気を博しています。県を上げて酵母や酒米の研究開発に取り組んできた結果、酒質の向上が顕著で日本酒を取り扱う酒販店、飲食店での評判がとても高い。

たか田と富士錦とのお付き合いは昨年6月の東京農大で開催された農大OB蔵元試飲会に伺った際に富士錦のブースを覗き純米酒を飲ませて頂いた事から始まります。その時受けた純米酒の透明感あるクリアな味わいに感動しました。こんなに良い酒を造る蔵と出会うのは久しぶりです。清社長の名刺を頂き後日お電話をいたしました。

昨年からこの日の酒の会の予定を入れてくれた蔵元の清氏。年間通して多忙な清社長、そんな中、たか田酒の会の為にお時間を作ってお越し頂きました。

当日、17:30にはお越しの予定でしたが京王線の遅延の為、会開催の少し前の到着となりました。
打ち合わせでの電話から伝わる清社長の柔らかく穏やかな印象のまま、暖簾をくぐって来られました。

清氏の見立てで送られて来た酒は9酒。

今回の蔵元セレクション
・富士錦 純米大吟醸 雄町 無濾過生原酒
・富士錦 純米吟醸 美山錦 生酒
・富士錦 純米大吟吟醸 静岡県清酒鑑評会 出品入賞酒
・富士錦 純米大吟醸 雄町 火入れ
・富士錦 純米吟醸 美山錦 火入れ
・富士錦 純米吟醸 雄町 火入れ
・富士錦 特別純米 誉富士 火入れ
・富士錦 純米 青ラベル 火入れ
・富士錦 純米酒 サクラノカガヤキ
・富士錦 仕込み水

今回の最大のテーマは《霊峰富士山の恵みの味わい》
富士錦の味わいを決めている《仕込み水》がもたらす優しく透明感を感じクリアな味わい。静岡酵母の開発の話や自社田での米作りから酒になる過程での苦労話など多岐にわたりお話頂きました。

富士錦酒造は元禄年間創業、300年以上18代続く静岡県最古の蔵です。
創業以来、霊峰富士山の湧水(硬度32 非常に柔らかな軟水)を仕込み水としています。

清氏の穏やかなトークに載せて用意した酒達を手際よく出しつつ たか田の料理を食べて頂きました。

たか田酒の会 特別コース料理
・若鳥の生ハム、焼ホタルイカ、ドライフルーツ粕和え
・刺身《青森産 めじ鮪 香味野菜のせ》
・サクラマス 一夜干し
・琵琶湖産 稚あゆ 香煎揚げ
・合鴨白髪ねぎ水菜 サラダ
・冷やし茶蕎麦

賑やかに、しかし確りと蔵元の話に耳を傾けるのがたか田酒の会『翁乃会』の真骨頂。今回、初めて蔵元酒の会に参加頂く方も有り蔵元の現場の臨場感ある説明に皆さん納得の表情。酒にまつわる質問も沢山飛び出して清氏のトークは切れ味冴えていました。

3時間の会はあっと言う間に過ぎます。会の最後に蔵元が用意して下さいました富士錦前掛け争奪の大ジャンケン大会でまたまた大盛り上がり。外れた方に富士錦の焼き印入り三尺枡を頂きました。

蔵元にお願いして二次会も開催。蔵元と膝を突き合わせて酒談義が続きました。

今回、たか田に来る為にわざわざ時間を作り足を運んでくれた蔵元に感謝です。

今回も《酒は人なり》を感じました。
仕込み水のクリアな口当たり、自社田産の酒米の品質の良さ、静岡酵母の上品な吟醸香、実直な蔵の仕事ぶり、どれをとっても美味い酒になる要素に富んでいます。吟醸王国 静岡、その中でも富士錦は静岡最古の蔵としての実力を今回の酒の会でも感じ取ることが出来ました。

いつも良い酒を有難うございます。

清社長、色々と有難うございました。
次回、個人的にも日本酒談義をさせ頂きたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。