平成28年7月16日(土) 大信州酒造蔵元をお呼びしての日本酒勉強会を行いました。
当日のレポートを記します。
たか田と大信州酒造との付き合いはもう15年になります。何回目の大信州酒の会になるのでしょうか。
早春よりこの日の酒の会の予定を入れてくれた蔵元の田中勝巳氏。まだ夏の予定も立っていないうちにたか田酒の会を蔵元の手帳に書きいれてくれたのでした。
当日、17:30にたか田の玄関が開きいつもの声が聞こえてきました。「今日はお世話になります。大信州、田中です。」今回はとてもリラックスしたいでたちでの登場、初めてのGパン姿。蔵元直送で送られて来た酒のラインナップ(何んと12アイテム)から『今回は今まで以上にヤル気が満ちているな!』と思っていたところがまさかのGパン。実はそれにはちゃんと理由があったのでした。
今回の勝巳セレクション
・大信州 純吟 スパークリング 生
・大信州 辛口特別純米 生
・大信州 辛口特別純米 火入れ
・大信州 超辛口純吟 生
・大信州 超辛口純吟 火入れ
・大信州 NAC 純吟
・大信州 別囲い純吟 番外品 生
・大信州 手の内 純吟 生詰め
・大信州 手いっぱい 純大吟 火入れ
・大信州 出品大吟醸 仕込み42号
・神寿 純大吟
・大信州 みぞれリンゴ梅酒
今回の最大のコンセプトは、生酒と火入れ酒の飲み比べにあります。
大信州では豊野蔵で仕込み搾り上がった生原酒を松本に運び火入れ殺菌をした後、瓶詰めし冷蔵保管しています。
昨年から松本での作業で使っていた火入れの機械を最新の物に取り換えてきました。この事により火入れ酒でありながら生の風合いを極限まで残し今までにない一つ上の味わいを感じられる酒をリリースされています。
今回は辛口特別純米と超辛口純吟は生と火入れの飲み比べが出来るようにご用意頂きました。中々にこの飲み比べは貴重な体験です。又、NAC、手の内は共に火入れです。この2酒は今期の火入れ酒の中でも特に素晴しい出来栄えです。NACは今期の長野県審査会でNo.1になっており、手の内は多くの大信州取次店店主の方達が「旨くなったねー!自分用にはこの酒があれば満足!」という声を聞きます。
この様に大信州の生酒の良い所を最大限残し、しかも保管にも安心な火入れを行える最新のプレートヒーターとパストライザーを使いこなしている松本の小松哲也の存在を忘れてはならない。
勝巳氏の軽快なトークに載せて用意した酒達を手際よく出しつつたか田の料理を食べて頂きました。
たか田酒の会特別コース料理
・枝豆、茄子利休寄せ、お浸し
・刺身《さざえ、カンパチ、真だこ》
・北海道産 本シシャモ一夜干し
・自家製ローストビーフ
・お母さん特製 ポテトサラダ
・焼き穴子と胡瓜のザク
・にぎり鮨
賑やかに、しかし確りと蔵元の話に耳を傾けるのがたか田酒の会『翁乃会』の真骨頂。今回も初めて酒の会に参加頂くご夫婦や日本酒を再度飲み始めた方も有り蔵元の膝を突き合わせての説明に皆さん納得の表情。酒にまつわる質問も飲み手の個々の力量に応じて話分ける勝巳氏のマジックトークはいつにも増して切れ味冴えていました。
各酒のサーブと料理の給仕に蔵元も走り回ってくれました。あっそうか!!この事を見越してのGパン!勝巳さん、流石です。
3時間の会はあっと言う間に過ぎます。会の最後に蔵元が用意して下さいました大信州グッズ(Tシャツ、前掛け、手拭い)争奪の大ジャンケン大会でまたまた大盛り上がり。
中〆しお時間の許す方と2次会に突入。18名の参加、勝巳氏も座敷に入り話し、酒、話し、酒、話し!
いやいや、皆さん良く飲みました。今回 一升瓶11本、4合瓶1本を用意しました。
23時の解散後に残量を確認したところ、一斗(10升)以上飲み干していました。
勝巳氏も「いゃー、皆よく飲んだね。たっぷり用意しておいて良かった!」と、こっそり話してくれました。
いつもながら、たか田に来る為にわざわざ松本から足を運んでくれる蔵元に感謝です。
勝巳氏が事ある毎に話してくれることがあります。「まだまだ巷で大信州なんて知られていなかった頃、たか田さんと出会い うちの酒を心底好きになってもらい、ずーっと助けてもらってきました。たか田さんのお陰で今の大信州があると言っても良いほどですよ。」本当に涙が出るほどに嬉しいお言葉です。蔵に対して良いことも悪いことも何でも話をさせて頂ける関係になれたことに愛・感謝を感じています。
今回も《酒は人なり》を感じました。大信州の旨さの秘密は《人》なのですね。脳裏に大信州の全てのスタッフさん達の顔が浮かんでいます。良い酒を有難うございます。
勝ちゃん、色々と有難うございました。
又、厳しく採点させて頂きますね!