早春の頃
新酒のご紹介。
◎ 真澄 うすにごり 純米吟醸 生原酒
・使用米 美山錦/ひとごこち
・精米度 55%
・使用酵母 ALPS
・アルコール度 17%
・日本酒度 -1
・酸度1.7
・アミノ酸度1.3
長野県諏訪市。
グラスに注がれたこの酒は何んとも良い感じがする。うっすらと濁りがあるがまるで花吹雪の様に艶やかで優しげ。
立香は穏かながらシッカリ香る。口中ではパッと香り開いて(白桃、ラムネ、白飯)後半の穏やかさが心地よい。
味わい、米由来の甘味旨味、麹の旨味も感じる。入りスムーズで丸みもあり、酸が緩やかに味の骨格のわきを支えている。味わいのバランス良く、五味調和。優しさ、広がり、奥行き、高さを感じる。切れは緩やかながら最後にシッカリと〆る。しぼりたて新酒としての完成度は高い。食中でのポテンシャルも中々に良いものを感じる。
真澄の実力を感じさせる酒とお勧め致します。
※私的に好印象
◎ 曽我 EROTIQUE 純米吟醸 生原酒 生もと
・使用米 美山錦
・精米度 59%
・アルコール度 16%
・使用酵母 協会6号
・詳細不詳
長野県小布施町。
日本屈指の若手ワイン醸造家、小布施ワイナリーの曽我氏が蔵人とオフシーズンに趣味で少量醸す日本酒。
立香はさほど強くない。含み香はインパクトあり・・プラム、ラムネ、蜂蜜の香り。
入り、口中の高い位置で甘味、酸味を感じる。味わいあまり広がらず余韻長め。
甘味を酸が〆ている。肉料理と相性良さそう。
後口に完熟プラムを食べた後の余韻を感じる。
◎ 開運 佳撰
・使用米 山田錦
・精米度 60%
・アルコール度 15%
・日本酒度 +5
・酸度1.3
静岡県掛川市。
私的見解・開運は全日本酒蔵元の中でも10本の指に入る酒を醸す蔵だと感じている。
開運の地元酒、しかも地元からあまり外に出ていない酒。
香りは弱めながら澄んだ吟醸香。
入り柔らかでスムーズ。味わいに米由来の旨味、白糖の蜜を感じる。丁寧な造りを感じさせる酸の働きが絶妙でGOOD。後半の切れ味 尻上がりに良好。
食事との相性、かなりの高評価。
他蔵の中吟(吟醸酒)と同等に渡り合える風格を持っている。
私的な花見に持って行きたい酒の一本です。
※私的に好印象