平成30年7月28日(土) 六歌仙蔵元をお呼びしての日本酒勉強会を行いました。
当日のレポートを記します。
当日の参加者は21名。皆さん、日本酒大好きな方々ばかり。
近年、山形県は『地酒王国』と言われるようになりました。県を上げて酒米や酵母の研究開発に取り組んできた結果、酒質の向上が顕著で日本酒を取り扱う酒販店、飲食店での評判がとても高い。
たか田と六歌仙との付き合いはもう17年になります。トータル4回目の六歌仙酒の会になります。
今年の正月明けよりこの日の酒の会の予定を入れてくれた蔵元の松岡氏。年間通して国内海外と多忙な松岡社長、そんな中、たか田酒の会の予定を蔵元の手帳に書きいれてくれたのでした。
当日、台風接近の中、17:30にたか田の玄関が開き松岡社長のいつもの声が聞こえてきました。「えらい天気になりました。今日はお世話になります。」暴風雨の中、ズボンの裾がかなり濡れての登場。
初めて松岡氏とお会いしましたのは、蔵のいち営業として酒の会開催の為にお越し頂いたのが初めてでした。
いつも満面の笑みと軽やかなトーク、六歌仙の酒の味わいと同じソフトでしなやかな印象は今回も変わりがありませんでした。
松岡氏の見立てで送られて来た酒は12酒。
今回の松岡セレクション
- 六歌仙 五段仕込み 純米
- 六歌仙 ひととき ロゼ
- 六歌仙 純米大吟醸 雄町
- 山法師 純米吟醸
- 山法師 純米吟醸 うすにごり 生
- 山法師 爆雷 辛口 純米 生原酒 +28
- 山法師 蔵囲い 夏吟醸 生
- 手間暇 大吟醸 山田錦
- 手間暇 純米大吟醸 雪女神
- 手間暇 松岡スペシャル 純米大吟醸 1993
- デザート酒 サクランボ酒
- デザート酒 スイカ
- 六歌仙 仕込み水
今回の最大のコンセプトは、《純粋発酵がテーマです》
六歌仙の味わいを決めている《純粋発酵》がもたらす優しくしなやかな味わい。米から酒になる過程での苦労話など多岐にわたりお話頂きました。
松岡氏の軽快なトークに載せて用意した酒達を手際よく出しつつたか田の料理を食べて頂きました。
たか田酒の会 特別コース料理
・スモークサーモンとトマトのサラダ、クラゲのポン酢漬け
・刺身《明石産 すずき薄造り》
・太刀魚塩焼き
・山形名産 玉こんにゃく煮物
・あゆ一夜干し唐揚げ
・鰻蒲焼 棒寿司
今回の会でしか味わう事の出来ない酒、【1993】 蔵元のサプライズ酒として社長が持参してくれました。
この酒は25年前に醸された純米大吟醸です。特別な機会にだけ蔵から出すとの事。お客さんから「因みに価格はどの位しますか?」の質問に「売り物ではありませんが仮に値段を付けるとしてら50万円かなぁ!」何ともバブリーな逸品です。味わいは多少の熟成感はありますが氷温保管により適度な旨味と酸の存在でまだまだイケる酒でした。これほどの古酒がこんなにも旨いとは・・
賑やかに、しかし確りと蔵元の話に耳を傾けるのがたか田酒の会『翁乃会』の真骨頂。今回、初めて蔵元酒の会に参加頂く方も有り蔵元のパワーある説明に皆さん納得の表情。酒にまつわる質問も沢山飛び出して松岡氏のトークはいつにも増して切れ味冴えていました。
3時間の会はあっと言う間に過ぎます。会の最後に蔵元が用意して下さいました六歌仙グッズ(Tシャツ、前掛け、利き猪口)争奪の大ジャンケン大会でまたまた大盛り上がり。
台風接近のため二次会はあきらめ早めの解散と致しました。
いつもながら、たか田に来る為にわざわざ山形から足を運んでくれる蔵元に感謝です。
今回も《酒は人なり》を感じました。
仕込み水の柔らかな口当たり、山形県産の酒米の品質の良さ、山形酵母の上品な吟醸香、実直な蔵の仕事ぶり、どれをとっても美味い酒になる要素に富んでいます。地酒王国 山形、その中でも六歌仙は頭一つ抜け出した実力を今回の酒の会でも感じ取ることが出来ました。
いつも良い酒を有難うございます。
松ちゃん、台風接近の中 今回も色々と有難うございました。
また、日本酒談義しましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。